一物一価の法則については説明する必要もないだろうが、商品の価格はだいたい同一になってくる。
ブランドの違いなどはあるにせよ、同等の商品がまったく違う価格で売られていたら安いところで買うに決まっているので、高い店は潰れる。

そして人間も一物一価である。
人間の値段は決まっている。
だから世界の殆どの人間と会ったことがなくても、自分の扱われ方は想像が付くわけである。
この地球上のどこで値踏みされようがだいたい同じ価格になるのだ。

この一物一価性からして、とある場所で詰んだからと行って、別の場所に移動するのは、さしたる効果がない。
人間は何かしらパーソナリティーのパターンを持っており、同じことの繰り返しである。
だから、われわれは新天地を求めない。
引っ越すだけで人生が薔薇色になるというのは考えづらいからである。

とはいえ、自分の性能や気質が変わらないとしても、それなりにフィットした市場というのは探しうる。たとえば有村悠さんなどは艦これクラスタに移動してから、累計二万部は売ったそうだし、莫大な収入を得ているわけではないにしても、小遣いには困っておらず、暖衣飽食というべき生活を楽しんでいる。人間の性能は変わらないし、気質も変わらないから、艦これ同人界隈でも疎まれているようであり、ディスプレイ破壊おじさんという通り名で知られ、蛇蝎のごとく嫌っている人間も少なからずいるようだが、食うや食わずやという状態は脱したので、そこそこ自分に向いているクラスタに入ったとも言える。おそらく絵の方も、執筆量が増えたからなのか、昔よりはかなり細部まで描き込んでいるし、本人基準では上達していると思われる。以前であれば、有村悠さんの歴史知識など東大卒の人から「おまえは高卒」と一蹴されていたが、艦これ方面だと、東大文学部西洋史学科中退というのが碩学として一目置かれているようだ。決して名誉や勲章を手にしたわけではないのだし、出世したという文脈ではないが、余生を過ごしやすい終の棲家を発見したようにも思える。

すでに述べたように、人間の性能や気質は固定だから、どこかに移動しても評価は変わらないのだが、一物一価とはいえ、それなりに売りやすい市場もありえる。恋愛市場はさすがに均一性が高いので、モテる人間はどこに行ってもモテるし、気持ち悪い人間がどれだけ放浪しても至る処で門扉は閉ざされるであろうが、文化的な活動については、恋愛よりは好みの可動域が広く、雑駁に言えばニッチ狙いということでもあるが、カストリ雑誌のエログロを偏愛するような物好きだってたくさんいるから、どこかに新天地はあり得る。恋愛とは別件のことであるなら、まだ芽吹いてない雪月花を開き示すことは可能であるし、目鼻立ちも定かではないような存在が、重力のような泥土から遁れ、それに似付かわしい気候の大地にたどり着くことで、凛とした輪郭をもって、自らの本質を謳うような花ざかりを見せることはあり得るのである。







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