2017.08.21
「俺には娘がいる」というシャドーボクシング
赤の他人は赤の他人である。
これは誰もが認めるであろう。
だが、「赤の他人の家族」となると、いきなり自分の身内と混同する人間がいるわけだ。
まったく無関係の人間が「俺には娘がいる」と自分語りを始めてシャドーボクシングを始めるのである。
これで頭のおかしな人間と言われることはないし、自分の家族と他人の家族の混同は、むしろ常識なのである。
おそらく蟻が巣を作る社会性と同じであり、本能なのであろう。
理屈としては、「俺には娘がいる」とシャドーボクシングされてもわけがわからないが、だが、何もされてないうちから威嚇するのも、これまた正常なのである。
何かをされてから怒っては遅いので、なにもないうちから怒るわけだ。
理由があって怒り狂うと「我慢ができない人間」と蔑まれ、怒りのコントロールが必要だと矯正施設に放り込まれるが、理由がなければいいのである。
朝日新聞の植村隆が逃げ切れたのも、娘の悪口が書かれたという件が大きい。
「俺には娘がいる」ということで、娘を守ろうとする父親たちが援軍として現れたのである。
悪口を書かれるのと直接危害を加えられるのとは話が違うが、女子ということでそういう扱いになるのであろう。
これが息子だったらこういう展開にはなってない。
誤解している人が多そうだが、植村隆の娘は「高校生平和大使」というよくわからない活動をしていた。
興信所で調べられたわけでもないし、ごく普通に実名で活動していただけである。
もちろん著名人とは別枠であろうし、実名を名乗っている一般人という立ち位置である。
時たま何らかの活動をしていて、それが新聞で紹介される高校生がいるが、あれと同じである。
著名人ではないから「晒し」という側面もあるが、実名を名乗っていたのも事実であり、完全な晒しとはまた違う。
ちなみに「反日捏造工作員の父親に育てられた超反日サラブレッド」というツイートをした人間は裁判で170万円の賠償を命じられた。
これについて述べるなら、裁判で170万円という判決が出たのだから、この訴えについては、そういう結論なのだろう。
これが娘ではなく息子だったら170万円だったのかという疑問もあるが、ともかく170万円だ。
朝日新聞の捏造記事についてはまた別の話であり、その全体を見ていく必要がある。
名誉毀損の裁判というのは要するに勝てる争点で原告が訴えたというだけであり、言論としての勝敗が決したわけではない。
喩えるなら、サッカーの試合が90分あるとして、その中のワンプレーが誤審だという主張をするのが、名誉毀損の裁判である。
大量失点でボロ負けした方が、ワンプレーの誤審を主張して、それが法廷で認められた、ということである。
日本が受けた被害は170万円では済まない。
法廷で試合全体を総括する必要はあるまいが、ワンプレーだけに絞って勝訴を勝ち取る最近の風潮には懸念を覚える。
そもそも訴えられようが言論が封じられるわけではないので、裁判は裁判として、それとはまた別に言論を展開する自由もあるが、やはり弁護士から「傷口を広げないために黙っていてくれ」と言われるであろうし、たいていは言論における反論を放棄するようである。
これは誰もが認めるであろう。
だが、「赤の他人の家族」となると、いきなり自分の身内と混同する人間がいるわけだ。
まったく無関係の人間が「俺には娘がいる」と自分語りを始めてシャドーボクシングを始めるのである。
これで頭のおかしな人間と言われることはないし、自分の家族と他人の家族の混同は、むしろ常識なのである。
おそらく蟻が巣を作る社会性と同じであり、本能なのであろう。
理屈としては、「俺には娘がいる」とシャドーボクシングされてもわけがわからないが、だが、何もされてないうちから威嚇するのも、これまた正常なのである。
何かをされてから怒っては遅いので、なにもないうちから怒るわけだ。
理由があって怒り狂うと「我慢ができない人間」と蔑まれ、怒りのコントロールが必要だと矯正施設に放り込まれるが、理由がなければいいのである。
朝日新聞の植村隆が逃げ切れたのも、娘の悪口が書かれたという件が大きい。
「俺には娘がいる」ということで、娘を守ろうとする父親たちが援軍として現れたのである。
悪口を書かれるのと直接危害を加えられるのとは話が違うが、女子ということでそういう扱いになるのであろう。
これが息子だったらこういう展開にはなってない。
誤解している人が多そうだが、植村隆の娘は「高校生平和大使」というよくわからない活動をしていた。
興信所で調べられたわけでもないし、ごく普通に実名で活動していただけである。
もちろん著名人とは別枠であろうし、実名を名乗っている一般人という立ち位置である。
時たま何らかの活動をしていて、それが新聞で紹介される高校生がいるが、あれと同じである。
著名人ではないから「晒し」という側面もあるが、実名を名乗っていたのも事実であり、完全な晒しとはまた違う。
ちなみに「反日捏造工作員の父親に育てられた超反日サラブレッド」というツイートをした人間は裁判で170万円の賠償を命じられた。
これについて述べるなら、裁判で170万円という判決が出たのだから、この訴えについては、そういう結論なのだろう。
これが娘ではなく息子だったら170万円だったのかという疑問もあるが、ともかく170万円だ。
朝日新聞の捏造記事についてはまた別の話であり、その全体を見ていく必要がある。
名誉毀損の裁判というのは要するに勝てる争点で原告が訴えたというだけであり、言論としての勝敗が決したわけではない。
喩えるなら、サッカーの試合が90分あるとして、その中のワンプレーが誤審だという主張をするのが、名誉毀損の裁判である。
大量失点でボロ負けした方が、ワンプレーの誤審を主張して、それが法廷で認められた、ということである。
日本が受けた被害は170万円では済まない。
法廷で試合全体を総括する必要はあるまいが、ワンプレーだけに絞って勝訴を勝ち取る最近の風潮には懸念を覚える。
そもそも訴えられようが言論が封じられるわけではないので、裁判は裁判として、それとはまた別に言論を展開する自由もあるが、やはり弁護士から「傷口を広げないために黙っていてくれ」と言われるであろうし、たいていは言論における反論を放棄するようである。
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