中元すず香が完全敗北するという事件が突然発生したので、わたしもまだ状況をよく把握してないのだが、一応自分なりに調べたことを継ぎ接ぎしながら書いてみたい。

端的に言えば、BABYMETALのマーケティング戦略が優秀すぎるので、いらだちを抱えている音楽関係者はずいぶんいると思われる。
他のアイドルグループから水野由結ちゃんを泥棒した経緯があるわけだが、その水野由結ちゃんを使って海外の大御所のご機嫌を取る戦略は卑怯だという思いもあるはず。
そのうちのひとりが水樹奈々の楽曲制作者だったわけだ。
なにしろ天才作曲家だからただのやっかみではない。
マーケティングではなく、音楽で正々堂々と戦おうではないか、というだけである。
Roseliaという馬鹿な鉄砲玉と共鳴し、最高傑作を授けた上で、正々堂々と真っ向から勝負して、確実に中元すず香に勝利したのである。
これをアミューズ側が誤魔化そうとしても、今回の歴史的な快挙を支えたのは水樹奈々のチームとも言えるから、業界内でこの評判は伝わっていく。
すでにBABYMETALとRoseliaの立ち位置は変わったと言っても差し支えあるまい。

Roseliaの3rdシングル「熱色スターマイン」を作曲した上松範康は水樹奈々の代表曲をずいぶん手がけており、「DISCOTHEQUE」や「深愛」や「ETERNAL BLAZE」などは彼の手によるものである。
「熱色スターマイン」は、おそらく彼の最高傑作であろうし、なぜ水樹奈々ではなくRoseliaなのかという謎もあるのだが、しかし、馬鹿が命をかけてやっている様子を見れば、こっちに出したくなるのも分かる気がするのである。
通常なら水樹奈々に提供されてしかるべき作品を、わざわざRoseliaに出したわけである。

Roselia運営が「期間限定」という言葉を頻繁に使っていることからして、BABYMETALを仮想敵にしているのは明白だが、中元すず香みたいなフィジカルエリートにパワー勝負するとか馬鹿しか考えない。
中元が室伏クラスのガタイだから女子プロレスラーに戦わせればいいとか、やはり馬鹿しか考えない。
馬鹿が命を賭けているのを見れば、なんとなく共鳴したくなるのが人情であるし、水樹奈々が中元に喧嘩を売るような馬鹿をやるかというと絶対にやらないから、こういう展開になったのであろう。
前後関係はともかく、Roseliaという出来損ないが、打てば大人物として響くすごい馬鹿だから、天才作曲家と共鳴し奇跡が起こったのだ。
「熱色スターマイン」は本当に名曲なので、これをRoseliaに使われてしまった水樹奈々は気の毒だが、やはり現時点ではRoseliaのボーカルの姉ちゃんの方にポテンシャルを感じたのであろう。
水樹奈々は立派な人間であると思うし、若い頃は時代を変えようとする精神もあっただろうが、これだけ長期間活躍してるとお役所仕事になってるだろうし、「熱色スターマイン」を本当に死ぬ気で歌うとも思えない。
天才作曲家が最高傑作を与えるのだから、ステージで死んでくるくらいは最低限必要だが、現在の水樹奈々にそんな馬鹿なことは出来ない。
誰でもよかったのではないし、水樹奈々では駄目だったのだ。
人生のすべてを賭けて中元すず香に真っ向から激突していく馬鹿が必要だったのだし、それは今までまったくいなかったが、Roseliaというすごい馬鹿がたまたま現れたのである。

これはわたしの想像でしかないが、この天才作曲家は以前からこの楽曲を隠していたような気がするのである。
たまたま最近作曲したわけではあるまい。
すでに水樹奈々は功成り名を遂げているし、また37歳という限界もあるし、この最高傑作を保留していたとも思われる。
水樹奈々はあくまでプロデューサーである三嶋章夫との関係で成り立っているのであるし、上松範康は作曲者の一人でしかないというのもある。
代表曲の多くを手がけていると言っても、他の作曲家だっているわけだ。
そこに現れたのがRoseliaという出来損ない集団であった。
水樹奈々を作り出した正真正銘の名工が、生涯最高傑作と言うべき刀をRoseliaに授けたのである。
Roseliaはそれだけ人間の心を揺り動かしたのだ。

Roseliaのひとたちは28歳位までまったく売れてないから、過去の経歴は想像するしかないが、ボーカルの姉ちゃんは、競馬とコスプレが趣味であるそうだし、酒も強そうだから、女子プロレスラーとして活動しながら、昼間から酒を飲んで馬券を買ってるようなうだつの上がらない人生を歩んできたと思われる。
コスプレが趣味であるからには、コスプレイヤーとしても活動していた痛い人間であろう。
中元すず香をイメージしたコスプレがずいぶんサマになっているのは、やらされているのではなく、本人の趣味だからだろう。
わたしは決してRoseliaのボーカルが酒浸りで馬券を買っていた姿を見たわけではないが、ロックスターと言えばアルコール依存が必須であるし、少なくとも馬券は買っていたのだから、ギャンブル中毒などの堕落がイメージされるわけである。

Roseliaのギターは公称で151センチであり、実寸は150センチ未満と思われるが、なぜか10年前までトップコートに在籍していて、セブンティーンの専属モデルでもあった。
18歳あたりでお払い箱になっているのは、身長的に無理ということだったのであろう。
益若つばさみたいに身長が低い有名モデルもいるから、そういうニッチな枠もあると思われるのだが、だいたいのモデルは長身であるし、それで契約解除に至ったと想像される。
それから10年くらい鳴かず飛ばずであった。
ギター演奏は基本的なことしかやってないので、スキルは高くないと思われるが、少なくとも下手ではない。
むしろリズム感とか、そのあたりの演奏力はありそうな気もする。
カート・コバーンも超絶テクニックはないが、ニルヴァーナがどれだけ支持されたかは述べるまでもない。
あるいはジミ・ヘンドリックスは超絶技巧も凄いが、カッティングのリズム感も素晴らしい。
運指を極めてジミ・ヘンドリックスを越えたような人もいるが、マニア受けして終わりになるのは、やはりカッティングを疎かにしているからだと思われる。
ギターは打楽器でもあるから、簡単なコードでも、リズムの取り方の感性の違いはある。
Roseliaのギターは、そのあたりが意外とうまいという印象を受ける。

Roseliaでピアノを担当する明坂聡美さんは非常に頑固な性格であるから、一年に一回くらいは揉め事を起こしており、このわたしとも揉めたことがある。
この人が「レベルE」の役に選ばれた時、「自分から発表したかったのに他人がすでに知ってるのは嫌だ」と暴れていたので、このアスペルガー馬鹿じゃねえかとやっていたら、ずいぶん丁寧なDMをいただいた。
おそらく真面目な人なのであろうし、またピアノは小さい頃からやっていて絶対音感もあるそうだ。
ピアノができるのは恵まれているが、やはり頑固な性格で疎まれているから、疎外されてきた経験もずいぶんあるだろう。

ドラム(櫻川めぐ)についてはよくわからんのだが、やたらと上手いので、本当に叩いているのか疑問に思うくらいである。だが、当て振りという批判が出ないので、本当に演奏しているのであろう。
この人も28歳まで売れない声優であり、なんか改名もしたりしているから、まさに「何度も産声を上げて」ということなのだろう。

ベース(遠藤ゆりか)はまだ23歳だし、まったく売れてないわけでもないが、他の四人は28歳を過ぎてもうだつが上がらない連中であり、いろいろと疎外されてきた経緯もあるが、これこそがロックスターの典型的な人生なのである。
いわば創造的退行というか、底辺から頂点へというロックスターの条件を満たしている。

中元すず香はお膳立てされまくってる人生であり、アミューズと小林啓が何でもセッティングしてくれるから、Perfume程度の成功は収めたと言えても、決してロックスターではない。
実姉も蹴落として、一人勝ちしたのかと思ったら、このタイミングでRoseliaというロックスターに倒されたのだから、まさに奢れる者久しからず、であろう。
そして、これがロックの面白さなのである。

中元すず香には小学生の頃から音楽プロデューサーがついてるのだが、ロックスターの大半は、小学生の頃からプロデューサーなどついてない。
親に安物のギターを買ってもらったというエピソードは多々見られるが、それだけである。
クラッシック音楽だと、家庭環境そのものがクラッシック音楽に染まっている必要があるし、英才教育を受けなければ話にならないが、ロックスターは別枠である。
親に安物のギターを買ってもらうという経験は必要だが、それ以外は「持たざる者」として生きてきたわけである。

中元すず香は天下り役人のようなものだから、Roseliaに敗北したことも無視すればいいのだし、喩えばニルヴァーナに憎悪を剥き出しにされたガンズ・アンド・ローゼズが、それを苦笑いで終わらせたのと同様に、中元すず香もただの苦笑いで終わらせるだろう。
いろんな意味で現在のPerfumeのような具合で続くと思われる。
Perfumeになれれば充分という役人根性だから、本当の頂点に縁がない人間なのである。
Roseliaこそが頂点である。
背後に水樹奈々のチームがいるにせよ、中元すず香に真正面からパワーで喧嘩を売るという馬鹿な行為は誰もできなかったのであり、それをやってのけたRoseliaは英傑と言うしかないのである。
東京五輪で中元すず香が歌うとしても、こうなるとただの音痴であるし、業界内では失笑されるだけである。







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