人間が短所を直さないのは、過去の人生が前科とも言えるし、真っさらに出来ないのもあろう。会社が赤字になっても簡単に倒産するわけにはいかないというか、詰んでいても同じ商売を続けるしかないこともある。

それ以外の理由について述べるなら、やはり「短所」という決めつけ自体が誤謬なのだろう。
たとえば偉そうに振る舞って総スカンを食らっている人がいるとしても、だいたい歴史の教科書に載っているのはそういう連中ばかりである。道徳の教科書に照らして「威張るのはよくない」と言えるとしても、歴史の教科書では別の話である。威張ると取り巻きが現れてワッショイワッショイしてくれることもあるのだし、そういう御輿こそが歴史であろう。
偉そうにして総スカンの状態になってから「短所」と言っているだけである。
本当にマイナスだらけの短所なら直すかもしれないが、おそらく短所の大半は、場合によっては武器となる。
外見が不細工とか、体が難病という話とは別であり、おそらく内面の気質として、絶対に武器にならない短所というのは無いと言い切ってもいいであろう。
たとえば臆病な性格は短所であるが、親切な庇護者が現れてくれるなら武器である。そうそう都合よく守ってもらえるとは思えないから臆病は短所なのだが、武器になる場合もあるので、短所と断定することはできない。
あるいは暴力に訴える気質は短所だが、昔の世の中なら暴力沙汰を起こしてもたいして咎められずに乗り切れたであろうし、昭和時代ならそういう大立者がたくさんいたわけだ。
虚言癖でさえそうであり、嘘は世渡りの武器にもなり得る。
われわれは誰しも知られたくないことがあり、事実でも名誉毀損というイミフな法律があるのもそれがゆえであろうが、それをいいことにインチキだけで乗り切っていくこともできるわけである。

当然ながら暴発して自分が大火傷する武器というのもあり、転落人生を送る可能性が高い気質もあるだろうが、人生は一回であり、サイコロを振る回数が少ないから、まぐれ当たりで成功してしまう人がいる限り武器なのであろう。

この背景にあるのは「勝ち逃げ」という考えがあるのだろうし、自分が棺桶に入るまでに誤魔化しきれれば勝利ということらしいのである。あるいはハッタリで一儲けして、それが詐欺まがいであっても、警察に捕まるようなものでなければ逃げ切ったと言えるのであろうし、虚業家の典型として表舞台から消え去った人でも、財産だけは残していて悠々自適の後半生だったりするわけだ。







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