これはわたしの漠然とした印象であり、ストップウオッチを片手に計測したわけではないのだが、ひとびとを見ると休日は意外と急ぎ足である。休日だからゆったり歩いているわけでもなく、むしろ急いでいたりする。家路を急ぐという言い方があるが、これは平日よりは休日の夜のほうが特徴的である。休みの日とは言っても翌日が平日であれば急ぐのであろう。当然ながらのんびり歩いている人もいる。また家族や恋人などのミウチ感覚で歩いている人も多い。つまり歩調が合っていないのである。だから、斜め後ろから速足の人が出てくることがよくある、もしくは自分が急いでいたらのんびりしている人とぶつかりそうになる。浮ついていて注意力散漫ということも言えるが、やはり歩く速度がバラバラというのが大きいと思われる。これが平日であれば多くの人が単独行動で儀礼的無関心を貫いているので、他者を個体認識していなくても、それぞれが一般的な顔のない他人として存在し、ごく自然に整然たるフォーメーションが出来上がってくる。羊を追い立てる牧羊犬がいなくても、なんとなくフォーメーションの意識があり、不思議なことに他人とぶつかりそうになることは少ない。儀礼的無関心は盲目ではなく、むしろ他者を注意深く見ている。平日だと自分自身の個性は捨象されているが、休日は何かしら個性があり、その中途半端に生きている感覚がフォーメーションの乱れに繋がる。人間という生き物は囚人番号の違いがあるだけで、この地球上に似たり寄ったりの存在として叢生しているはずなのだが、それを乱す個性があるらしい。だからどうしたというわけでもないが、道を歩くというのは集団的な行為であり、フォーメーションを意識しているのである。例えばごく自然に前方を歩く人間の背後に付くのが基本であるし、それによって列を作り、向こうから歩いてくる人間との正面衝突を避けている。女性は真後ろに付かれるのを嫌がることがあるので僅かに距離を開けたりとか、道が広くて余裕があればむしろ前方の人間の真後ろは歩かないようにしたりする。歩行だって身体の運転なのである。







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