2018.10.16
KDDI代理店と半グレ
KDDIの代理店から迷惑を蒙って業腹な経験のあるひとは少なくあるまい。そもそもKDDIの代理店の走りと言えば光通信である。光通信はDDI(第二電電)の代理店としてかなり荒っぽい営業をやって、悪い意味での一時代を築いたわけである。そのDDI(第二電電)は現在はKDDIとなっているが、代理店の荒っぽさは変化がない。光通信創業者の重田康光は半グレの典型であり、悪人ではあるが暴力団と接点がない。1992年に暴対法が施行され、大企業は裏社会と縁を切るということになった。光通信の創業は1988年で、DDIの代理店になったのもこの年からである。光通信が東証一部に上場したのは1999年であるが、90年代に光通信が躍進したのは、重田康光が暴力団と無関係の半グレだったからである。光通信が傘下の代理店に圧力を掛ける際には高額訴訟を乱発するのが手口であったし、光通信本体に暴力団は出てこない。光通信のビジネスモデルは携帯電話のインセンティブを悪辣な方法で吸い上げるという単純なものであり、「寝かせ」など誰でも思いつくようなものだから、DDI(第二電電)が被害者ヅラするのは如何なものかと思う。飼い犬に手を噛まれただけである。光通信の周辺には暴力団員も登場するが、これはITバブルの文脈で出資した企業に暴力団関係者が食い込んだという構図である。重田康光や光通信本体に暴力団は食い込んでいない。そして携帯電話販売の本業の部分では、暴力団と無縁と言っていいのである。暴対法以降の世相において、重田康光という悪人は暴力団と無関係であるメリットをかなり理解していた。どれだけ悪かろうが、暴力団でなければいいのである。光通信に関わって儲かった人はほとんどいないとされるが、重田康光本人は個人資産を確保して今でも億万長者である。このような問題をKDDIはまったく反省していない。いまだに新聞勧誘の拡張団みたいな半グレがKDDIの代理店をやっているのは、光通信の遺伝子ということだろう。
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