円周率を3で教えるというのは一種の誤解だったようだ。
(wikipediaを参考文献としてこのエントリーを書いている)。

内容の「B量と測定」の(1)のウ及び「C図形」の(1)のエについては、円周率としては3.14を用いるが、目的に応じて3を用いて処理できるよう配慮する必要がある。

ゆとり教育の頃の学習指導要領にこういう文言があり、実際に3で教えることはほとんどなかったらしいのだが、針小棒大に取り上げられて「誤解」を生んだようである。

そもそも3.14はほとんどの人が知っているが、円周率を本質的に理解している人がそう多いとは思えないし、結局は、突き詰めて考えると難しいので、噛み砕いて教えるということである。仏教で言えば、人それぞれの機根に合わせて説明するということになろう。

「円周率は3」にインパクトがあったのは、いくらなんでも噛み砕きすぎということであろうが、これは普段から噛み砕かれた説明を受容している人間に突きつけられたテーマだったのである。

円周率の3.14だけ暗記している人間と、本質を理解している人間の差というのがまず言えるわけだが、ここからさらに理解の断絶がありうるのである。
このところの高学歴社会においては、同じ専門家でもずいぶん優劣があることを痛感させられる。
適度な模範解答に納得できる素直な心の持ち主がずいぶんいて、こういうひとは、円周率の本質もそこそこ理解していたりするのだが、決して執拗には探求しない。
知能指数の違いなのか、性格の問題なのか、ともかく専門家だから緻密に理解しているとは限らない。

あるいは、優秀な弁護士が円周率を知らないとか、天才数学者が法律を知らないこともあろうし、噛み砕かれた答えで世界を把握しているのが人間の実態でもある。







スポンサードリンク

最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
リンク
スポンサードリンク
RSSフィード
プロフィール

ukdata

Author:ukdata
FC2ブログへようこそ!

katja1945uk-jp■yahoo.co.jp http://twitter.com/ukrss
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
アクセスランキング