2019.02.06
シムシティ専用端末
これは何ら隠喩を含まない俗的な話なのだが、スマホやタブレットはひとつのアプリに占拠されてしまうことがある。典型的なのはゲームであり、特に「シムシティ ビルドイット (SIMCITY BUILDIT)」のように「ながらプレイ」でやるものはメリハリが無いので、ずっとタブレットの画面を占拠し続けることがある。廃人になるほど血道を上げるようなゲームではないが、十年一日の如く怠惰に堕する悪魔的なゲームである。シムシティをアンインストールすればいいというもっともな意見もあろうが、(架空の他者のツッコミを思い浮かべてそれに脳内反論するのは馬鹿げているが)シムシティだけの話ではないと思われるし、他のアプリでも似たようなことはあろう。さて、何が言いたいのかというと、本来であれば、他にメインのことをやりながら、箸休めのようにシムシティをやるべきなのだが、シムシティの方が主食になってしまう倒錯である。この倒錯を糺し正常化するためには「シムシティ専用端末」を用意することになる。シムシティビルドイットは安物の端末でも動作するようになっており、iPad Pro 12.9インチでプレーしても特別に壮観というわけではなく、スマホと大差ない。もちろん大きい端末のほうが操作はしやすいし、iPadの方が多少は見映えがいいが、プレイする気力を削がれるほどの差ではない。であるから、脇役化した古い端末をシムシティ専用にあてがうことになる。それによって主戦力たる端末が自由になる、というわけだが、ここからは余談、というより、語るべき主題もなく稿を起こしたので話が転々としていくのだが、わたしの場合、本来なら主力であるはずのiPad Pro 12.9インチがエレキギター演奏の専用端末になってしまっている。もちろんエレキギターを延々と演奏しているわけではないので、ギターを弾いてないときはiPadを普通に使えばよろしかろうというのもあるが、楽器演奏や楽曲製作なら断然iPadとしても、それ以外ならAndroidの方が自由度が高くていいというのがある。iPadはカスタマイズの自由度が低いので、Androidより確実に優れている音楽関係のアプリとか、そういうところに使い方が偏ってしまう。固定レイアウトの電子書籍、もしくは自炊して電子化した書籍などはiPad Pro 12.9インチはかなり優位性があるが、だが、ちゃんと電子書籍化されていて文字を拡大出来るなら小さいディスプレイの方が読みやすかったりする。それにiPad(iPhone)は出来損ないの有料アプリが悪疫のように広まっており、息をするだけで人頭税を取られる具合である。かつてのフリーソフト文化においては、乞食ユーザーが高圧的な要求をしてくるのが日常茶飯事であっただろうし、プログラムの作者はひとびとの我欲にさぞかし辟易としたであろうが、どうやらこのところプログラム作者の方が乞食になっており、出来損ないアプリは無論のこと、優秀な有料アプリがiOSのアップデートに対応せずに放置されているのが普通であるから、この匪賊の群れは無能のインチキだけの話でもない。グーグルが立派で徳操高いというわけではなく、本業が広告代理店だからであろうし、民衆の膏血を啜る手段が異なるだけであるが、iPadの得意分野ではiPadを使い、どちらでもよければAndroidの方がいい、というのがある。Androidで有料アプリだと、いわば由緒正しき血統書付きというイメージだが、iPad(iPhone)は素性の知れない雑魚アプリでも有料だし、優秀な有料アプリも放置されることがあり、地面師と似たりよったりの連中が集う魔窟である。なんにせよ、いろいろな意味で、複数の端末があったほうが使い勝手がいいのである。無論、10台あっても10人分の作業は出来ないが、端末が複数台あって余ってしまうことはあまりないのである。
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