2021.09.18
新宿駅で体当たりしてくるサラリーマン
故意に体当たりしてくるサラリーマンみたいな話。新聞記事で時たま目にするが、実際に目撃したことがなくピンとこない人が多いと思う。わたしが思うには、これは新宿駅の文化である。以前もエントリーに書いたことがあるが、コロナ前にこんな出来事に遭遇した。駅の階段は左側通行になっている。だが、人の流れの量からそれが実態に合わないこともあり、わたしは狭い右側の階段を登ったのだが、そうしたら、懸念した通り、わざわざわたしに体当りするべくそこに降りてきたサラリーマンがいた。こっちが階段の途中で立ち止まって、来るなら来いと睨みつけていたら、目を伏せてすれ違いながら「逆」とだけつぶやいていた。これはわたしが最初から予想していたからいいが、もし不意打ちだったら、つい謝ってしまったかもしれない。新宿駅はマナーを教えるために体当りするサラリーマンが本当にいるのである。だからそれらしき奴がこちらに向かってきたら睨みつけておく必要がある。やはり新宿駅と場所を限定しないと、この体当たり問題は伝わらない。新宿駅以外にもいるかもしれないが、新宿駅にやたらといるのである。なぜ新宿駅なのかというと、日本最大級のターミナル駅であるから、あれこれ路線があり、人の流れがわかりやすい普通の駅とは違うし、今はコロナでおとなしいかもしれないが、うんざりするほどごった返した群衆が四方八方に流れていて他人が歩いている方向のベクトルがわかりづらく殺伐としている背景もある。よそ見していたら体当たりなのである。とはいえ、入り乱れてなくても体当たりを試みる輩もいる。冒頭で述べたわたしの事例も、まったく入り乱れてないのに、わざわざ体当たり目的で階段を降りてきているわけだ。歩きスマホの女性が体当たりされやすいというが、男同士だとただでは済まさないというのがあるし、突き飛ばされたら追いかけてそいつを突き飛ばすだけである。女は男より周辺視野が広いから、逆にスマホを見てぼんやりしているのもある。歩きスマホの男女比を調べたわけではないが、男は周辺視野が狭いから、歩きスマホをするとまったく周囲が見えず、ごく自然に控えるのはある。あるいは、女子は子供の頃は男子よりしっかりしているが、成人すると注意力が退化するのか、意外とぼんやりしているのかもしれない。さて、昭和時代、新宿駅は本当に怖い場所であり、「新宿鮫」という小説とか今ではナンセンスに思えるかもしれないが、当時はかなりリアリティがあった。なにしろ暴対法がなく、本物の暴力団組員が暴力団の格好で歩いている街だったのである。駅というのも、端的に言えば立地が悪いところに作るわけであり、そして、太平洋戦争での空襲の問題もある。空襲で焼けたところにチンピラが入り込んでいる構図があるわけだ。最近の新宿だと、それはかなり解消されているので、昭和の頃とは別の小綺麗な街と言っていいのだが、何かしら、昔のイメージだけで生きているおっさんがいるのかもしれない。
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