分類するのは人間だけか、と考えてみたい。おそらくそうではない。たとえば猫がカラスを見てどう思うか。カラスはカラスであり、一羽一羽のカラスを個別に切り離して認識しているとは思えない。カラスはすべてカラスなのである。つまりカラスという概念を猫は持っているはずで、新しいカラスが登場するたびに未知の存在とは考えていないはず。だから、分類するのは人間だけではない。分類するのはさほど知的な能力ではなく、かなりざっくりと、カラスならカラス、犬なら犬、ということだと思う。むしろひとつひとつを見分けるほうが高等な能力なのではないか、という気がする。一羽一羽のカラスを見分けるほうがむしろ難しく、カラスはカラスと分類してまとめるほうが容易い。この世の中、だいたいのものが類的存在である。オンリーワンのものが世の中にはほとんどない。生物でなくても、雲は雲、雨は雨、水は水である。太陽や地球にしても、宇宙には同じような星が無数にある。人間が作り出す道具にしても、自動車は自動車、時計は時計、鉛筆は鉛筆、という、類的なものである。つまり、いろいろなものを見た上で、その共通点を抽出し、「これは鉛筆だ」と閃いて分類しているのではなく、あくまで鉛筆は鉛筆なのである。実際のところ、カラスについてどれだけわれわれが知っているのかというと、疑わしいのである。かなりざっくりとしたイメージであり、細部については知らない。一羽一羽の見分けはついていない。であるから「分類」とは果たしてなんだろうか、ということでもある。つまり、細部まで認識しているのではなく、むしろ、まったく細部はわからない状態で、「あれはカラス」と括っているわけである。







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