大半の人は朧気ながらわかっているし、わざわざ書くようなことでもないが、仔細まで言語化して輪郭を与えてみることにする。店員というのは、かなりの部分が万引き防止のために配置されている。あるいは資格試験を実施するとして、当然ながら、試験監督は必要である。いろんな意味で「他人を見張る」ための警備員が必要なのである。文字通りの警備員も必要だし、店員も警備員を兼ねる。世の中、他人の補助が必要でないことはたくさんあり、セルフで済むはずのことはたくさんあるのだが、不正をされると困るので、誰かが監視しており、それが人手となってしまう。「他人を見張る」という仕組みについてよくよく考えなければならない。根本的な問題として、われわれは過去を直接見ることは出来ず、カメラに映っていなければ、それは二度と映せない。記録してないことは記録されないのである。過去の未解決事件の真犯人は、という問題も、過去は無なので、どれだけ技術が進歩してもわからない。3次元空間で時間が流れていくというのは、そういうことであり、すべてが全消去されながら連続していく。しかし、消えるのは証拠であり、たとえば万引きされたら、その商品が欠落する結果は確実に残る。因果律は極めて強固であり、過去がリセットされるわけではない。過去が現在を作り出しているが、その過去は確かめようがないのである。監視カメラを大量に配置することで、目撃者を増やすことはできるが、無人店舗まではいかない。コンビニのセルフレジでさえ、多少はごまかせるから、使うのは憚られる。わたしは最近は自宅から数分のアマゾンロッカーを多用しているが、あれは人手を省けるし、こちらも配達を待つ必要がないので、あれがたくさんあれば、人手は省けるかもしれない。それはともかく、われわれの世界は因果が宿業のように積もりながらも、誰がガラスを割ったのかわからない、という問題がある。そもそもここまでは万引きなどの犯罪について述べてきたが、たとえば密室での談合とか、そこまで考えたら、本当にわからないことだらけである。隣の家で何をやっているのかもわからない。自分の人生すべてが可視化されることは誰も望んでいないだろうから、証拠が消えるシステムは人間存在を成り立たせる根幹かもしれない。







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